« 2016年4月 | トップページ | 2016年11月 »

2016年7月の記事

2016年7月26日 (火)

朝日新聞に掲載されます

掲載紙のお知らせです。
朝日新聞の夕刊の環境面で月に一度エコツアーの紹介がされていますが、7月26日付の夕刊に「ネイチャーツアーとんとんみー」が紹介されます。(夕刊がない地域では明日の朝刊)
干潟の生き物観察のツアーの様子です。
お手に取る機会のある方は、ぜひご覧になってください。
yogo

2016年7月 9日 (土)

生命のリズムの神秘「ウミショウブ」の開花

Dscn0565_2

「ウミショウブの花を見たい」というリクエストをいただいたので、鑑賞ツアーを行いました。

「ウミショウブ」とはトチカガミ科の海草で、日本では石垣島と西表島にのみ分布します。

受粉の仕組みがとてもユニークで何年か前にテレビで放映され、お客様もそれをご覧になっていらっしゃいました。

Dscn0027_2

海の浅い所に生え、6月と7月の大潮の干潮時に一斉に開花します。

大潮の干潮時の開花するのには訳があります。

Dscn0575_2

これは開花途中の雌花。まだ水中にあります。

はなびらは3枚まだ開き始めたばかりで花の中心部にあります。

Dscn0573

潮が引くにつれ、花が海から顔を出します。

花びらの外側は水になじむ性質、内側は水をはじく性質のため、海表面にうまいこと開きます。

一方、雄花は水中のウミショウブの根本あたりのカプセルのようなものに包まれています。そして開花すると多数の小さな雄花を水中に放します。

(水中の雄花は見つけられませんでした)

Dscn0032

放たれた雄花は水面に浮かんで風で流されていきます。

Dscn0560

一斉に開花するので水面には白い雄花がたくさん漂い、場所によっては一塊になっています。

写真をよく見ていただくと、雄花は水面に垂直にすっくと立っていることが分かります。

表面張力で立っているのです。

なので指に乗せるとこうなります。

Dscn0558

よーく見ると、指に白い点々がありますが、花粉です。

120ミクロンと、花粉にしては大きいので肉眼で見えます。

さて、この雄花の向かいたい場所はもちろん雌花です。

Dscn0564

雌花の近くまで来ると、雌花の中心部に吸い寄せられていきます。

これも表面張力のなせるわざなのですが、まるで意思があるかのようです。

そして干潮から満ち潮に向かうとき、雌花は増えていく海水に沈んで行きながら、雄花を取り込んで受粉します。

どのようにして開花のタイミングを計っているのか、どういう進化の過程をたどってこのような受粉様式を獲得したのか、なんとも不思議でしかたありません。

Dscn0542_2

Dscn0543

海岸には雌花に辿り着けなかった無数の雄花。

数時間後にはしぼんでしまいます。

大潮の干潮時に雄花と雌花が一斉に開花して受粉する。

生命のリズムの神秘を感じさせられたツアーでした。

ツアーをリクエストしてくださり、ご参加いただきまして、誠にありがとうございました。

yogo

続きを読む "生命のリズムの神秘「ウミショウブ」の開花" »

« 2016年4月 | トップページ | 2016年11月 »

無料ブログはココログ